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Online Exhibition

COVID-19 Support Project By Dear Art
Online Exhibition
Ed.2
#NEW NORMAL

August 24, 2020

本プロジェクトにおいて、皆様からのご協力とご購入で集まった[¥ 10,277](弊社売り上げの一部)を、公益財団法人日本財団「災害復興支援特別基金<新型コロナウイルス緊急支援>」へ寄付致しましたことをご報告申し上げます。 (2020/12/8完了)

ご購入者の皆様や、本プロジェクトにご参加いただいたアーティストの方々をはじめとする関係者の皆様に、重ねて御礼申し上げます。新型コロナウイルス感染症については未だ予断を許さない状況が続いておりますが、一刻も早くこの事態が収束し平常な日が戻ることを願っております。

改めまして、皆様のご参加に心より感謝いたします。

Dear Artは、2020年に大学や大学院を卒業したアーティスト達のグループ展 第2弾「COVID-19 Support Project By Dear Art Online Exhibition Ed.2 #New Normal」を開催いたします。

半年以上に渡る新型コロナウイルスの流行により、私たちの生活や経済活動は変化を余儀なくされてきました。アートの世界においてもそれは同様で、アーティストやギャラリーは、With CORONAの世界の中、どのような形で作品を人々にお届けしていくか、試行錯誤の日々が続いています。

予約形式での展覧会開催、オンラインでのバーチャルビューイングやアーティストによる動画配信など様々な取り組みが行われ、アートとの接し方が多様化していく中、私たちもDear Artという場を生かしてアートの世界と社会のために貢献できることを日々考えております。

今回の展覧会は、今年大学や大学院を卒業したばかりの若手アーティストの作品を集めた展覧会の第2回目です。
急激な生活スタイルの変化で疲れた心に寄り添うような作品や、長引く在宅期間に新しい風を吹き込むような、見るたびに新たな発見があるような作品を選びました。コーヒーやお酒を片手にごゆっくりとご覧いただき、お気に召す作品や作家に出会われた際には、この試みに是非ご参加くださいませ。

※本展覧会の売り上げの一部を、新型コロナウイルスと闘う医療体制への支援活動を行う下記2つの団体に寄付いたします。(寄付先は、ご購入いただくお客様にそれぞれお選びいただきます)
公益財団法人日本財団「災害復興支援特別基金<新型コロナウイルス緊急支援>」
特定非営利活動法人国境なき医師団日本「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」

※第1弾「COVID-19 Support Project By Dear Art Online Exhibition Ed.1 #STAYHOME」では、多くの方々にご参加・ご協力いただき誠にありがとうございました。上記コラム冒頭で寄付金額をご報告しております。

Artist 01
野中 美里
Misato Nonaka

野中は、ある特定の風景を描くのではなく、時間や場所、日にちの異なる複数の風景を繋ぎ合わせ、キャンパスや紙の上で1つの新しい景色として作り上げています。
見たことのないはずのその景色からどこか懐かしさを感じるのは、野中の豊かな思い出の風景が混じっているからでしょうか。
イメージの元となる一つ一つの景色とていねいに向かい合い、つなぎ合わせ方を実験するための大量のドローイングを経て作品に取り掛かるという野中の作品からは、
目まぐるしく移り変わる日常とじっくり向き合って大切なものを見つけ出し、自身の力でひとつの世界に織り上げていくことの楽しさと、新しい世界と触れ合う面白さを感じるかのようです。

Artist 02
飯島 まり子
Mariko Iijima

夏季休暇の旅行をテーマとし、晴れた日の海に小旅行したような気分になってほしい、という思いで制作された飯島の版画作品は、旅先のテラスでのランチや、宿泊先のホテルで外に出る準備をしているシーンなどがテーマとなっています。
穏やかな休日の空気感や、浮き足立った気持ちを表すかのように散らばった小物のディテールは、いつか旅先でみた景色とリンクし、どこか遠い場所へと小旅行したような気持ちにさせてくれます。
木漏れ日のまばゆい日差しや、ディナーに出かける前の心踊る夕暮れ時を思いながら、お気に入りの場所やまだ見ぬ景色に心を馳せてみるのはいかがでしょうか。

Artist 03
古賀 慧道
Akimichi Koga

古賀は、写真と絵画という2つの表現技法を銅版画の中で組み合わせた作品を制作しています。

遠くから見ると写真のように見える画面は、よくみると作家の手によりぼかされていることがわかります。画面からは、肖像画から感じ取れる画家や被写体の意図も、肖像写真が記録するありのままの姿も、はっきりと感じ取ることができません。双方の機能を失った画面からは、それでも、人間であることや男性らしいこと、良い身なりをしていることなどが感じ取れます。そうしてじっと見つめているうちに、画面の中の人物の顔の造形や人物像が、自分の中にぼんやりと浮かんでくるようです。

リアルとフィクションを融合させた表現は、デジタル技術の発達した今、私たちの生活に溢れていますが、古賀の作品は銅版画というより身体的な手法を経ることで、描かれている対象そのものに視線を集めながらも、私たちが普段、写真や絵画それぞれのメディアにどんな役割を求めているのか考えさせてくれます。そして思う以上に、メディアが曖昧であっても私たちの想像力が補う部分が大きいことを知ります。
はじめて古賀の作品を見た時、メディア自身が持つ表現力と、私たちの想像力があって初めて鑑賞体験が成り立つことを感じ、何か新鮮な発見をしたような気持ちになりました。

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介した作家の中から、2年後5年後10年後に国際的な人気を獲得する人気作家が出るかもしれません。そんなことを想像していただくのも、また一興ではないでしょうか。
お気に召した作品や、気になる点がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

Dear Artは、今後も継続してアーティストやアートの世界、そして根本的な問題に立ち向かう取り組みとして、医療を支援する取り組みを行って参ります。

キュレーター:山本菜々子、山口峰子