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Online Exhibition

COVID-19
Support Project
With Art Collectors
By Dear Art Ed.1
#Takahiro Komatsu

July 08, 2020

本プロジェクトにおいて、皆様からのご協力とご購入で集まった[ ¥ 26,018](弊社売り上げの一部)を、公益財団法人日本財団「災害復興支援特別基金<新型コロナウイルス緊急支援>」へ寄付致しましたことをご報告申し上げます。 (2020/10/23完了)

ご購入者の皆様や、本プロジェクトにご参加いただいたコレクターとアーティストの方々をはじめとする関係者の皆様に、重ねて御礼申し上げますとともに、一刻も早く事態が収束し、平穏な日々が戻ってくることを心より祈念いたします。
改めまして、皆様のご参加に心より感謝いたします。

また、現在開催中のチャリティ企画のプロジェクト「COVID-19 Support Project By Dear Art  Online Exhibition Ed.2 #NEW NORMAL」にて、引き続き新型コロナウイルス感染症拡大に伴う支援を行っている団体への寄付活動を行う所存です。
ぜひご覧いただき、お気に召す作品がございましたらこの取り組みにご参加いただけますと幸いです。

この度Dear Artは、確かな目と大きな影響力を持つアートコレクターに注目のアーティストをご紹介いただく「COVID-19 Support Project With Art Collectors By Dear Art」シリーズを開始いたします。

年始から猛威を振るい続けている新型コロナウイルスは、約半年たった現在も、生活や経済、様々な側面で大きな影響を与え続けています。
アートの世界も例外ではなく、改めてこの半年を振り返ると、本当に様々な展覧会やフェアが中止となり、アーティストやギャラリーの経済的・機会的な損失は大変大きく、今なお厳しい状況が続いています。
また、言うまでもないことながら、予断を許さない状況が長期に渡って続く中、医療機関等、最前線で闘われている方々の肉体的・精神的なご負担は計り知れません。
With CORONAということについて皆が真剣に向き合うべき時代を迎え、私たちは、引き続きアートの世界と社会のために貢献できることを考え、行動していく所存です。

今回キュレーションをお願いしたのは、MARC JACOBS、ONITSUKA TIGER、Shiroなど様々なブランドのショーやPRイベントのプロデュース・ディレクションを行うWATOWA INC. 代表の小松隆宏さんです。
世の中のトレンドや人々の欲求の本質を的確に捉え、ブランドや消費者が今本当に必要としているモノや体験を、想像を超える演出をもって世に広めるため、アートやテクノロジーの豊富なノウハウを自在に操る小松さんのもとには、一流ブランドからのラブコールが絶えません。
そんな小松さんが選ぶ、今注目のアーティストとは。

※本展覧会の売り上げの一部を、新型コロナウイルスと闘う医療体制への支援活動を行う下記2つの団体に寄付いたします。(寄付先は、ご購入いただくお客様にそれぞれお選びいただきます)
公益財団法人日本財団「災害復興支援特別基金<新型コロナウイルス緊急支援>」
特定非営利活動法人国境なき医師団日本「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」

※第1弾「COVID-19 relief project by Dear Art Online Exhibition Ed.1 #STAYHOME」では、多くの方々にご参加・ご協力いただき誠にありがとうございました。寄付金額については、2020年7月末予定の振込が完了次第、本サイト上で改めてお知らせいたします。

COLLECTOR’S PROFILE

日本の同世代・若手を中心にコレクションしているコレクター。
ストリート系現代アートをメインに、時代と、出会いと、自分の美しさ、かっこよさの感覚を信じて、服を纏うようなファッションの感覚でコレクションしている。WATOWA INC. 代表 / Show director.
ファッションショーや、PRイベントの演出・企画をする傍ら、アーティストのエキシビジョンプロデュース/ディレクションも行う。

WATOWA INC. : http://www.watowa.jp
2011年設立。WATOWA INC.は 「モノ」や「コト」を 人へ、社会へ、未来へ 向けて“創造”し“伝達“ するクリエイティブ・ミックス、クリエイティブ・コミュニケーションの仕事をしています。
主に、企業やブランドのプロジェクトの目的に対して、方向性と課題に対するソリューションを見つけて、ファッションショーや、イベント、アート、テクノロジーのノウハウでリアルイベントやメディアを利用したコミュニケーションを開発、演出、企画します。

コロナウィルスが世界中でパンデミック状態となり、たくさんの先進国がロックダウンをしていた世の中も、第二波のリスクもある中、緊急事態宣言が東京も日本全体も徐解除となり、今まで止まっていたダムが崩壊するかのように、人は動き始めました。

ただ、私自身今までとは、気持ちも、生活も、仕事もいろいろ変わってしまいました。

でもそれは、単に今までの何かが奪われたわけではなく、もともとそこには私達とあらゆるものがいて、ただ私達(人間)が生み出していったものや、システムが機能しなくなっただけで、そもそも私達の生み出した機能は、もともと存在していたものではないし、何かが壊れたような感覚は何かを求めすぎてたのではないかと…時間が経てば立つほど、考えるようになりました。

きっと、コロナウィルスはもともといるし、進化の過程で今現代人とめぐり合わさっただけで、今後も共存するべき存在として私はとらえていて、アーティストは今だからこそ生み出せるものを生み出し、私自身もできることを活動、生活を止めずにやっていこうと覚悟した出来事でした。

そんな中、Dear Artさんにお声掛けいただき、アーティストに活動のチャンスを生み出しつつ、コロナのこの危機を回復させるための寄付を生み出すという素晴らしい企画に参画させていただく機会を得ました。まずは、参加させていただくことに感謝いたします。

私はメインの仕事は、ファッションショーやプロモーションイベントの演出や企画をする仕事をしており、会社としてはイベント制作会社なので、もちろん、仕事はことごとくキャンセル、または、延期。クライアントも次の一歩を踏み出せないでいる方も、とにかくアクティブな方々もいます。
以前からアートが好きで、出会ったアーティストで作品や生き方が気に入ったアーティストのことを応援したり、作品を買うようになり、2015年から会社のビルの1F2Fにelephant STUDIOというスペースをプロデュースし、演出やプロデュースのスキルを使って、大好きなアーティストと一緒に企画にしていくのが楽しくてやっていました。いわば、フリーのエキシビジョンプロデューサーというのでしょうか…。
そんな一緒に企画展をやってきた仲間のアーティストもコロナの影響で、展示がとまったり、延期したり、など、スケジュールは見えてる人と見えてない人がいます。
私も何かできることを考えて実行しなきゃと毎日考える日々のところ、SCÈNEの山本菜々子さんから、Dear ARTのCOVID-19 relief projectの話を伺い、共感しました。

今回のDear ARTさんの企画では、今まで私が出会って、一緒に企画をした仲間の中で、その“チャレンジ精神”や、“諦めないチカラ“をいつも感じるアーティストをセレクションをしました。

皆さんには、彼らの心の内側からあふれるエネルギーを是非感じていただけたらと思っています。

TAKAHIRO KOMATSU(WATOWA INC.) 小松隆宏(株式会社WATOWA)

Artist 01
本橋 孝祐
Kosuke Motohashi

本橋の作品はいつもシンプルだ。

彼と話せば話すほど、まだまだ固まらない思想や、今考えている「生」と「社会」の関係をいつも、純粋で、どこか楽しみながら話してくれる。

人の美意識どこからくるものなのか? 美を感じるメカニズムとは?
目に見えない雰囲気、聞こえない音、言葉にはできない美しさ、それらがもたらす幸福感や衝撃。
まるで、身体表現のように真っ暗なスタジオの中や森の中で、黙々と筆やナイフを使わずに素手を使い、目に見えない、聞こえない、言葉にできない宇宙を感じながら描いているシリーズ「 Urge 」は迫力のある魂とも呼べるシリーズになった。
その他にも、無数の星たちが重なり合い銀河ができていく様と、ウィルスが人体という宇宙を生きている様、人が地球で社会を作っていく様、など、ミクロとマクロがすべて同じようなシステムで形成されていることを題材に制作された「 Universal Composition 」も心を奪われるほどの静寂を感じてしまうのは私だけだろうか。

本橋孝祐はアートを媒介にした思想家ともいえるだろう。

Message from TAKAHIRO KOMATSU

ARTIST’S PROFILE

1989年 兵庫県神戸市出身。東京/ニューヨークを中心に活動する気鋭のアーティスト。
アートを儀式として捉え、儀式において「真実」を確認するための媒体としてアートワークを制作。
飛沫や素手など前衛的な手法で描く作品からは、「霊性」「身体性・力」といった現代社会に対峙するエッセンスが浮かび上がる。また、アートの役割として空間に特別な”場”をつくることを掲げ、ギャラリーだけでなくフュージョンレストランやスタートアップオフィスなど、イノベーティブな場への作品制作も数多く手がける。

Web site https://kosukemotohashi.tokyo

Artist 02
ヤブノケンセイ
Kensei Yabuno

ヤブノケンセイはコンテンポラリーアート、ストリートカルチャー、ファッションを跨ぐ同世代を代表する存在である。
POPでCOOLな印象をウケるモノトーンのモンスターたち。
ファッションのアバンギャルドの象徴ともいえるCOME DES GARCONSとのテキスタイル・コラボレーションに抜擢されるには、類まれなインパクトと力強さとPOPさがあったからだと証明されたようなものだ。

今回の作品は2015年に描いた、その次代人の気持ちを切り取る「 WORDS 」。

[ Sleep ] [ Touch ] [ Shape ] [ Dawn ] [ Spin ]

その日の気分で”メッセージT-shirt”を着るように、その日の気分で”メッセージART”を替える楽しみを感じてほしい。

Message from TAKAHIRO KOMATSU

ARTIST’S PROFILE

Kensei Yabuno 1975年生まれ。96年渡英、ロンドン芸術大学カンバーウェル・カレッジに入学。帰国後、limart、The Last Gallery、TOKYOCULTUART by BEAMSなどに作品を発表、展示。
BIG ACTIVEがディレクションを担当したベックのアルバム『The Information』および、同アルバム収録のシングル曲「CELL PHONE'S DEAD」に作品を提供し、D&AD AWARD(YELLOW PENCIL)受賞。CRUE-L recordsや雑誌〈DUNE〉への作品提供、吉田カバン、メディコムトイとのコラボモデルの発表や、コムデギャルソン2011年SSレディースコレクションにて、作品がテキスタイルとして使用された。作品集として「KENSEI YABUNO」(発行:limArt)がある。

Web site http://www.kenseiyabuno.com/

Artist 03
若佐 慎一
Shinichi Wakasa

彼の描く絵は現代の“POP大和絵”かもしれない。
そして、それは未来の“大和絵“になるだろう。

近代以前に盛んだった大和絵の様式は、西洋に大きな影響も与え印象派など、当時のJAPONISMを取り入れた作品が生まれたように、近代以降、欧米諸国の影響を受け、縮小され、欧米からやってきた「ART」という絵が市場を占める中、大和絵、日本画は独自に進化は続いている。 

だが、その進化は、あくまで近代以前の大和絵の技法や、モチーフがあってこその「大和絵」であり、現代の「日本画」と認められる。それを逸脱すると、「大和絵」「日本画」とは言われ難い。 ただ、文化やパラダイム・シフトのような革命は、得てしてその時代でメインストリームにみられない、“サブカルチャーとメインストリームの間“の集団と活動が、後にメインストリームになることがしばしば在る。
その今の大和絵、日本画の”サブカルチャーとメインストリームの間“が、今後どうシーンになっていくかで未来が生み出されていく。

私は若佐慎一が描く、漫画やアニメ、森羅万象、ファンタジー、日本的描写が、その未来のメインストリームとしての「大和絵」「日本画」のシーンの一人として確立されることを期待している。

Message from TAKAHIRO KOMATSU

ARTIST’S PROFILE

私は現在、日本が近代化する以前に見られた大和絵の様式によって、龍や鳳凰、獅子や虎などといった幻獣を題材として描かれた絵画様式に、現代性を加え今の時代に再提案する事を考え制作しています。
近代以前に盛んであった大和絵の様式は、日本ではそれ以降、欧米諸国の影響を大きく受けていく中で縮小されてきました。しかし、そんな急速に欧米化する時代の中で、それに見られる絵画様式に共通した手法を持っていると考えられる文化が発展してきました。それは、戦後メインカルチャーではなくサブカルチャーとして発展してきた漫画やアニメといった文化です。日本の漫画やアニメの特徴は西洋のパースペクティブによる見方ではなく多様な視点による主観的な見方や、ファンタジー性、線による対象の描写などがあげられます。これらの大和絵との共通点からも、日本の漫画がその昔の絵画の延長線上にある事は明らかであると考えられます。
この一見関連性が見られないように見られる事が繋がっているという部分に文化の連続性があると考えられ、その連続する文化の中で精査され残った物にこそ、その国の本質の一端があるのではないかと私は考えています。そしてその本質を持ってして、今を生きる私が表現する事で、私の絵を未来の人が見た時にその時代性と、過去からその時代に繋がっている文化の連続性を発見し、更にその人がそれを踏まえて創作し、未来へ繋がっていく。そうして常に流動的に変化し続ける価値やその中で産まれる文化をその時代時代で描写し続ける事が、結果的に新しい世界を創り、未来を描いていくという事になるのだと考えています。 若佐慎一

Web site https://www.shinichiwakasa.com

過去に阪神淡路大震災や交通事故を経験し、自身の身体を自分のものとして生きられる期間の短さを感じたことをきっかけに、人間が生きる上で受け入れざるを得ない宇宙の法則や、人間の衝動をそのまま形にしたような作品を制作する本橋孝祐さん。

ストリートやファッションなど様々な分野で活躍し吸収した時代のエッセンスを、
様々な素材を用いて鋭く、しかしポップで親しみやすく表現するヤブノケンセイさん。

そして、漫画やアニメなど現代日本の表象文化と大和絵という過去の表現方法を絶妙なバランス感覚で融合し、連綿と連なる文化の土壌を現しながら、次世代の表現を構築していく若佐慎一さん。

小松さんが紹介してくださったアーティストのみなさんは、目まぐるしく変わっていく現代日本の文化や環境の本質を鋭い感性で的確に捉え、独自の技法で作品に落とし込む力強さを持っています。

今を生きる人のエネルギーが凝縮されて溢れ出るような作品からは、小松さんの時代に対する深い洞察力が窺え、現代を生きるアーティストと真摯に向き合って、本質を見極めてコレクションすることの楽しさが感じられるようです。

最後となりましたが、小松さん、そしてご出展に同意くださったアーティストのみなさんに深く感謝申し上げます。

Dear Artは、今後も継続してアートと社会のためにできることを行っていく所存です。